選ぶときに見るのは2つの数字
どのぬりえのページにも「塗るところの数」と「線の太さ」が載っています。この2つで、その紙がどんな紙かはほぼ決まります。
塗るところの数は、線で囲まれた面がいくつあるかです。数が多いほど時間がかかり、1つずつの面は小さくなります。線の太さは、その線をはみ出さずに塗れるかに直結します。太い線は、少しはみ出しても線の中に隠れます。
3つの対象で、数字がはっきり分かれている
同じ題材でも、対象が違えば別の紙です。動物のぬりえで比べると差がよく分かります。
こども向けは塗るところが8か所から15か所、線の太さは1.38mmから2.02mmです。面が大きいので、クレヨンや太めの色鉛筆でも塗り切れます。
大人向けは塗るところが41か所から120か所、線は0.50mmから1.09mmです。面の数が5倍以上あり、1つずつの面は小さくなります。
高齢者向けは塗るところが6か所から12か所で、線の太さは1.85mmから2.95mmといちばん太くしてあります。面の数を減らして線を太くするのが、この対象の設計です。


上が高齢者向け、下が大人向けの1枚目です。同じ「動物」でも、面の大きさと線の太さでまったく別の紙になります。
道具の合わせ方
面の大きさと道具の太さを合わせると、塗るのが楽になります。
高齢者向け・こども向け(塗るところが15か所以下)では、色鉛筆でもクレヨンでも塗り切れます。面が大きいので、太い道具のほうがむしろ早く終わります。持ちやすさで選んでかまいません。
大人向け(塗るところが40か所以上)は、細い色鉛筆かカラーペンのほうが向きます。面が小さいので、太い道具では隣の面まで入ってしまいます。
水性のペンを使うときは、裏写りに注意してください。家庭用のコピー用紙は薄いので、サインペンやマーカーは裏に抜けます。塗る紙の下に紙を1枚敷くと、机まで写るのを防げます。色鉛筆とクレヨンなら、普通のコピー用紙で問題ありません。
塗る順番で仕上がりが変わる
決まりはありませんが、面が多い紙では順番を決めたほうが手が止まりません。
外側から内側へ塗ると、手が塗り終わったところに乗りにくくなります。色鉛筆は手でこすると伸びるので、右手で塗る人は左上から右下へ進めると汚れにくくなります。
同じ色をまとめて塗るやり方もあります。持ち替える回数が減るので、面が多い大人向けの紙では時間が短くなります。ただし、どこを塗ったか分からなくなりやすいので、塗り終わった面に薄く点を打っておくと迷いません。
途中でやめられる紙を選ぶ
一度に塗り切れる分量かどうかは、面の数でおおよそ見当がつきます。
面が10か所前後なら、短い時間で1枚が終わります。終わりが見えるので、途中で置きたくならない紙です。介護の現場で1回の時間に配るなら、この範囲から選んでください。
面が50か所を超えると、1枚に時間がかかります。途中でやめて次の日に続けることが多くなるので、塗りかけの紙をはさんでおくクリアファイルがあると、紙が折れずに済みます。
図案は2つの作り方がある
ぬりえの図案には、計算で組み立てたものと、画像生成AIで作ったものがあります。どちらで作ったかは、各ページの実測に書いてあります。
計算で組み立てているのはマンダラと和柄です。線の太さが1枚ごとにぶれないのが特徴で、マンダラの高齢者向けはどの紙も線がちょうど1.0mmです。
動物・花・のりもの・行事などは画像生成AIで作った線画で、1枚ずつ機械で検品しています。塗るところの数と線の太さが対象ごとの範囲に入っているかを測り、外れたものは捨てています。作り方の詳細は問題・線画の作り方に書いてあります。
印刷するとき
A4縦で刷ってください。拡大や縮小をすると線の太さも一緒に変わるので、等倍で刷るのがいちばん設計どおりになります。紙を厚くしたい場合は、コピー用紙より少し厚い紙を選ぶと、色鉛筆を強く当ててもよれません。
印刷の設定についてはA4印刷のしかたにまとめています。
