ローマ字のつづり方が変わった
2025年12月22日、内閣告示第4号「ローマ字のつづり方」が出されました。この告示で、昭和29年内閣告示第1号(ローマ字のつづり方を定めていた告示)は廃止されています。
昭和29年の告示は表が2つあり、第1表に「si・ti・tu・hu(訓令式)」、第2表に「shi・chi・tsu・fu(ヘボン式に近いつづり)」を掲げていました。新しい告示は表を1つ(本表)にまとめ、shi・chi・tsu・fu・ji・sha・cha・ja のような、いわゆるヘボン式に準ずるつづりだけを本表に採用しています。 si・ti・tu・hu・zi といった訓令式のつづりは、本表には無く、参考として付いている「(付)対照表」にだけ残ります。
押すと表と問題のPDFの4枚目が開きます。
このプリントは、この新しい本表と添え書きのとおりに作っています(文化庁「ローマ字のつづり方」PDF、https://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joho/joho/kijun/naikaku/pdf/94303201_01.pdf を2026-09-29に確認)。
ローマ字表の見かた: 本表のつづりと、訓令式のちがう所
上の「ローマ字表(印刷用)」のPDFは、大きな字で書いた50音の表です。ローマ字は本表のつづりを大きく刷り、訓令式(昭和29年の告示の第1表)とつづりがちがう音だけ、マスの下に「訓令式 si」のように小さく添えています。ちがうのは、次の音です((付)対照表で本表と第1表のつづりがちがう行)。
| 仮名 | 本表 | 訓令式 |
|---|---|---|
| し・ち・つ・ふ | shi・chi・tsu・fu | si・ti・tu・hu |
| じ・ぢ | ji | zi |
| しゃ・しゅ・しょ | sha・shu・sho | sya・syu・syo |
| ちゃ・ちゅ・ちょ | cha・chu・cho | tya・tyu・tyo |
| じゃ・じゅ・じょ(ぢゃ・ぢゅ・ぢょ も同じ) | ja・ju・jo | zya・zyu・zyo |
上の表に無い音(か・き・く…や、さ・す・せ・そ など)と、「づ(zu)」「を(o)」は、本表も訓令式も同じつづりです。
学校で配られたプリントが古い版で、si・ti・tu・hu の表になっていることがあります。どちらで書くかは、学校(先生)の指示に合わせてください。このページの練習10枚は、本表のつづりだけで作っています。
表のPDFには、つまる音・はねる音・のばす音の書き方のきまりも、濁音・半濁音の表の下に1つの囲みで刷っています。穴あきの表は、ローマ字の一部を空欄にしてあり、答えは同じPDFの表のページで確かめられます。
学校の教え方も、この告示にそろえられている
小学校学習指導要領解説 国語編(冊子79ページ、PDF83ページ目)には、次の一文があります(https://www.mext.go.jp/content/20220606-mxt_kyoiku02-100002607_002.pdf を2026-09-29に確認)。
「ローマ字の表記に当たっては,「ローマ字のつづり方」(令和7年内閣告示)を踏まえることとなる。」
解説は、第3学年で日常使われている簡単な単語についてローマ字を読み書きすると示したうえで、表記は令和7年の告示を踏まえるとしています。「なお,必要に応じて「(付)対照表」で示されているつづり方も参考とすることが考えられる。」とも書かれています。
10枚の中身
| 枚 | 内容 |
|---|---|
| ①②清音表 | あ行〜わ行・ん(46音)をなぞる/あなあき |
| ③濁音・半濁音表 | なぞる段と書く段(「ぢ」「づ」は「じ」「ず」と同じ ji・zu の注記つき) |
| ④拗音表 | きゃ〜ぴょ(33音)をなぞる |
| ⑤読む | ローマ字の単語を読んでひらがなで書く(8問) |
| ⑥書く | なぞる帯+自分で書く帯(清音の単語8問) |
| ⑦書く | ひらがなをローマ字で書く(濁音・拗音を含む8問) |
| ⑧書く | つまる音「っ」と撥音「ん」のきまりつき(8問) |
| ⑨書く | のばす音のきまりつき(8問) |
| ⑩読む | まとめ(ローマ字を読んでひらがなで書く8問) |
清音表・濁音表・拗音表は、告示の本表の並びと同じ順に並べています。答えは別紙、10枚まとめて綴じられる合本もあります。会員登録は不要です。
っ・ん・のばす音のきまり
⑧の紙には、添え書きの決まりがそのまま刷ってあります。
- 促音「っ」は次の子音字を重ねる(例: 鉄板 teppan、日直 nicchoku)。子音字が2文字のときは最初の字を重ねます
- 撥音「ん」のあとに a・i・u・e・o・y が続くときは「’」で区切る(例: 船員 sen’in)
⑧の紙は、この2つのきまりを使う語を練習します。
添え書きには、このほかに「撥音「ン」はいつも n と書く」という決まりもあります(例: 新聞 shinbun)。b・m・p の前でも m にしません。この決まりを使う語(んの後に b・m・p が来る語)は、この10枚には入っていません。
のばす音(長音)の書き方
添え書きでは、のばす音の書き方について、母音字の上に符号(¯)を付けて表す書き方と、母音字を並べて書く書き方の両方を認めています。どちらも誤りではありません。
このプリントでは、マクロン付き(例: 十五夜 jūgoya)を答えとして刷りつつ、解答には母音字を並べる書き方(juugoya でもよい)も併記しています。
ただし、イ列でのばす音になる語(例: かわいい)と、エ列の仮名に「い」を添えて書く語(例: 兄さん)は、添え書きが母音字を並べる書き方(kawaii・niisan)を一般的としています。⑨の紙にも、この型に当たる語が含まれています。
この紙で扱っていないこと
- 外来語(カタカナで書く語)は出していません。 告示が対象外としているのは「外来語にのみ用いられる音」(ティ・ファなど)で、外来語そのものではありません。まぎれないよう、語を選ぶ段階で外来語をまとめて外したのは、この教材の判断です
- ア列・エ列ののばす音は出していません。 使える語の辞書で「あ」「え」が連続する語を調べたところ、からあげ・ながあめ・わたあめ・あぶらあげ・かげえ の5語しかなく、どれも語の切れ目で母音が並んでいるだけで、のばす音ではありませんでした。問題に使える語が選べなかったための省略です
学年別の漢字・計算プリントは学習プリントまとめに、ひらがなが先の場合はひらがな練習プリント(なぞり書き)に、アルファベットはアルファベット大文字プリントにあります。プリントの作り方はこのサイトの作り方でまとめて説明しています。
つづり方についてのよくある質問
訓令式(si・ti・tu・hu)では書いていないのですか
練習の10枚は、本表のつづり方(shi・chi・tsu・fu)で統一していて、訓令式では書いていません。訓令式は本表ではなく、参考として付いている「(付)対照表」に載っているつづり方だからです。
ローマ字表(印刷用)のPDFだけは、本表とつづりがちがう音のマスの下に、訓令式のつづりを小さく添えています。見くらべたいときに使ってください。
前の告示(昭和29年)のつづりで学校から配られたプリントと違います
昭和29年内閣告示第1号は2025年12月22日の告示で廃止されているため、つづりが変わっています。学校で配られたプリントが作られた時期によっては、旧い表記のままの場合があります。
「じ」と「ぢ」、「ず」と「づ」はどう書き分けますか
書き分けません。添え書きどおり、「ぢ」「づ」も「じ」「ず」と同じ ji・zu と書きます。③の紙にこの注記を刷っています。
のばす音は¯(マクロン)で書かないと間違いですか
間違いではありません。添え書きは母音字を並べる書き方(例: juugoya)も認めています。このプリントでは¯付きを答えにして、並べる書き方も「でもよい」と添えています。















