ルールの確認 — 番号は1つの文字と1対1
盤のマスには番号が振ってあります。同じ番号のマスには、必ず同じ文字が入ります。 違う番号には違う文字が入ります。番号と文字は1対1なので、1か所で番号5が「か」と決まれば、盤の中の番号5はすべて「か」になります。カギ文を読んで答えを絞るクロスワードとはちがい、ナンクロはこの番号と文字の対応だけで解き進めます。
最初からいくつかの番号は、文字が書き込まれた状態で刷ってあります。これが出発点です。配っている問題では、最初に開いている文字は4個から12個です。機能訓練向けだけは平均10.6個と多めにしてあり、書く量そのものを減らしてあります。
盤に入る言葉はすべて辞書にある語で、盤面はひらがなだけです。小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」「っ」は大きい文字に畳んであるので、「きっぷ」は「きつふ」ではなく「きつぷ」の形で入ります。小書き文字を探す必要はありません。
手順1 — 灰色のマスを見て、埋まりかけの語を探す
開いている文字は、盤の中の同じ番号のマスすべてに、最初から刷ってあります。 文字の入ったマスは薄い灰色に塗ってあるので、どこが開いているかはひと目で分かります。写す手間はありません。

上はナンクロ初級で配っている紙の1枚目です。同じ番号が盤の何か所かに出てくる文字は、そのすべてに最初から入っています。盤の下にある番号とかなの表にも、開いた文字が書いてあります。
最初にやるのは、灰色のマスが多く並んでいる語を探すことです。3文字の語のうち2文字が灰色なら、残りは1文字だけ。そういう語が、盤のあちこちに最初からいくつもあります。
ここから先、自分で決めた文字は、紙と同じように盤の中の同じ番号すべてに書き写してください。これを面倒がって飛ばすと、あとで何度も番号表を見に戻ることになります。
手順2 — 短い語から攻める
次に探すのは、2文字か3文字の語です。長い語より、埋まっている割合が大きくなるからです。
たとえば3文字の語のうち2文字が埋まっていれば、残り1文字の候補はかなり絞れます。「い□か」なら「いるか」「いちか」などが浮かびますが、その1文字の番号が盤の別の場所でどう使われているかを見れば、絞り込みが効きます。1つの番号を決めると、盤の何か所もが同時に埋まるのがこのパズルの特徴です。
手順3 — よく出る文字は、もう開いている
紙のナンクロでは「よく出る文字を当てる」のが定石ですが、このサイトの紙では、1枚の盤に出てくる回数の多い番号から順に、最初から文字を開いてあります。 よく出る文字が分かるのがいちばんの取っ掛かりになるからです。
だから、残っている番号は盤に数回しか出てこない番号です。回数から文字を当てる手はもう効かないので、ここからは語の形で詰めます。1つの番号が盤の3か所に出ているなら、その3か所すべてで語として成り立つ文字だけが残ります。出てくる場所が多い番号ほど、候補を消しやすい番号です。
参考までに、初級の問題を作るときに使う語(1,349語)で文字の出てくる割合を数えると、いちばん多いのは「ん」の7.2%で、「い」「う」「か」「し」が続きます。上級に使う語(1,556語)でも上位の顔ぶれはほぼ同じです。
手順4 — 語の頭と終わりで消す
日本語の語は「ん」から始まりません。語頭にあたるマスの番号が「ん」でないことが分かれば、その番号の候補が1つ減ります。
同じ考え方で、盤の端に接している語の形からも絞れます。縦と横が交差するマスは、2つの語の条件を同時に満たさなければなりません。 縦から見て候補が3つ、横から見て候補が2つなら、重なるものだけが残ります。交差の多いマスから手をつけると進みが速くなります。
使う文字の種類は、盤の大きさで決まる
1問に出てくる文字の種類は、盤が大きくなるほど増えます。初級(7マス角)は19種から24種、中級(9マス角)は25種から33種、上級(11マス角)は34種から41種です。
盤に入る語の数も、初級の19語から24語に対して、上級は32語から45語になります。上級がむずかしいのは1つ1つの語がむずかしいからではなく、決めなければならない番号が倍近くあるからです。 逆に言えば、手順は初級とまったく同じです。
手が止まったときの見直し手順
順番はこうです。
- 新しく決まった番号を、盤の中の同じ番号すべてに書き写したか
- 番号表のほうにも、決まった文字を書き込んだか
- 2文字・3文字の語で、あと1文字だけ空いているものが残っていないか
- 縦と横が交差するマスで、両方の語から候補を出したか
いちばん多い見落としは1番です。1つ決めたら盤じゅうに写す、を毎回やると止まりません。
答えが2通りになることはない
配っている問題は、開示された文字から番号と文字の対応が1通りに決まることを確かめてから刷っています。確かめているのは、問題を作ったプログラムとは別の、語の置き方も番号の振り方も知らないプログラムです。答えが2通り出た場合は、2つの答えで文字が食い違う番号を1つ開いてから、もう一度確かめています。
「どちらでも成り立つ気がする」と感じたときは、どちらかの側に必ず矛盾があります。その語だけを見ずに、同じ番号が使われている別の場所を確かめてください。
高齢者向けの紙では、長音符「ー」を含む語を外しています。盤面がひらがなだけなので「こーひー」のような並びが読みにくくなるためです。対象別の違いは高齢者向けのナンクロに載せています。ほかの種類との比べ方はパズルの種類くらべにまとめています。