実測の表をどう読むか
50問とも、単純に「ここには1つしか入らない」で埋まるマスだけでは 最後まで行けません。 50問中47問は、途中で「ロックされた候補」を使います。 残りの3問は、ロックされた候補の代わりにペアの手筋で進みます。 ロックされた候補を使う47問のうち、これが無いと解けない問題は7問です(残りは遠回りすれば別の手で届きます)。 隠れトリプルを使う問題は1問で、その1問はこの手筋が無いと解けません。 一方で、X-Wing や Swordfish のような「魚の手筋」—— 複数の段と列にまたがる並びから候補を消す、上級より上で出てくる手筋——は 50問とも要りません。 仮定して進める(当てずっぽうで置いて矛盾したら戻る)必要も、1問もありません。
押すと問題のPDFの4枚目が開きます。
手がかりの数だけでは難易度は決まりません。この50枚でいうと、手がかりが24個の問題も32個の問題も、 使う解き方は唯一候補法・隠れ唯一候補法・ロックされた候補の同じ3つでした。 いちばん手強い1問——隠れトリプルまで要るもの——は手がかり28個で、 いちばん少ない問題ではありません。 だからこのサイトでは、手がかりの数ではなく「どの解き方まで使うことになるか」で難易度を分けています。
もっとやさしいものから始めたい方は 中級、 もっと手応えが欲しい方は 難問 をどうぞ。
50枚の使い方
PDFは2通りあります。50枚をまとめた版(nanpure-jokyu-50.pdf)と、先頭の10枚だけの版(nanpure-jokyu-01.pdf)です。 先頭の10枚は50枚の1枚目から10枚目と同じ紙なので、まず10枚だけ刷って試し、気に入ったら50枚の版を使うこともできます。 どの紙にも「3 / 50」のように通し番号が入っていて、並びは作った順です。難しさの順には並べていません。 50枚を一度に刷らなくても、印刷画面の「ページ指定」で「1-10」のように範囲を決めれば、必要な分だけ出せます。解答も同じ番号で別のPDFにそろえてあります。
上級で手が止まったときに見るもの
上級で行き詰まるのは、たいてい「空いているマスを見ても、候補が2つ以上あって決められない」 という場面です。そのときは、マスではなく列とブロックを見ます。
この50枚で実際に出番があるのは、次の4つです。
1. ロックされた候補(50問中47問で使います)
ブロックの中で、ある数字の入る場所が1つの段(または列)に並んでいないか。 並んでいれば、同じ段の、他のブロックにある候補を消せます。逆向きもあります。 2つの向きの見つけ方は、このページの最後で案内する上級の解説に 盤面の位置つきで書きました。
2. ネイキッドペア・隠れペア(ペアの手筋)
同じ段・列・ブロックの中で、候補が同じ2つの数字だけのマスが2つあれば、その2数字はその2マスで使い切られます。 同じ並びの他のマスから、その2つの数字を消せます。これが「ネイキッドペア」で、9問で使います。 逆に、ある2つの数字の入る場所が同じ2マスにしかないとき、その2マスに書いてある他の候補を消せます。 これが「隠れペア」で、4問で使い、うち1問はこれが無いと解けません。 ネイキッドペアは、無いと解けない問題がありません。見つからなくても、遠回りすれば先へ進めます。
3. ある3つの数字が、同じ3つのマスにしか入らないのではないか
ある段で「4」「6」「9」の入りうるマスを調べたら、3つとも同じ3マスの中だけだった。 それならその3マスは4・6・9で埋まるので、そのマスに書いてあった他の候補は全部消せます。 これが「隠れトリプル」です。この50枚のうち1問は、これが無いと解けません。
見つけにくい手筋です。1マスずつ見ていても気づけません。 段・列・ブロックのどれかを決めて、その中で「入る場所が3マス以下しかない数字」を 全部書き出すと見つかります。そこから3つ拾って、3つ合わせてちょうど3マスに 収まっていれば成立です。
「隠れ」の意味はここにあります。 その3マスには、4・6・9のほかに 1や7といった候補も書き込まれたままで構いません。3マスの候補欄を見ても 4・6・9が3つ並んでいるようには見えず、数字の側から数えたときにだけ現れます。 だから「隠れ」トリプルです。成立したと分かった時点で、その3マスから 4・6・9以外の候補(さきほどの1や7)を消せます。消すものがあるのが、この手筋の効きめです。
逆に、3マスの候補が最初から「4か6」「6か9」「4か9」だけだった場合は、 その3マスの中には消すものがありません。 こちらは「ネイキッドトリプル」と呼ばれる別の形で、 同じ段の他のマスから4・6・9を消すために使います。消す先が違うだけで、どちらも効きます。
4. ふだんの「ここには1つしか入らない」
唯一候補法・隠れ唯一候補法は、50問すべてで使います。上の3つは、これに足す手筋です。 ロックされた候補・ペア・隠れトリプルを足せば、この50枚は最後まで解けます。 当てずっぽうで置いて戻る必要はありません。 それでも動かないときは、候補の書き漏らしを疑ってください。 1マスでも候補を書き落としていると、正しい手筋が見えなくなります。
ここで挙げた手筋を、盤面の位置つきでもう少し詳しく読みたい方は ナンプレ上級テクニック をどうぞ。 基本の解き方から確かめたい方は ナンプレの解き方 基本テクニック から。
この盤面はどう作っているか
抜きすぎると、上級を通り越して超難問になります。
最初は「抜けなくなるまで掘ってから、ちょうどよい途中経過を選ぶ」やり方をしていました。 ところが実測すると難易度が飛びます。中級のまま掘り進んだ盤面が、 次の一手で一気に超難問に変わるのです。20回試して上級に届いたのは2回だけで、 当時の上級ページの10問がそろいませんでした。
作り直しました。いまは1組抜くたびに採点し、上級の枠を超えたらその穴を戻します。 答えが1通りしかないかも、同じように1組抜くたびに全部数えて確かめます。 おかげでこの50枚は、上級の範囲で、これ以上抜けないところまで抜けています。
この50枚では49,793組を調べ、13,359組を戻しました。 そのうち上級の枠を超えて戻したのは188組(1.4%)、残りは答えが2通りになる組です。 掘った先で上級に届かなかった完成盤は、131回作り直しています。
抜いたあとの検算のしかたと、難易度をどう測っているかは 問題・線画の作り方 に書いています。











