4つの節と3つの段
36枚は4つの節に9枚ずつ分かれています。節の中は、使うお金の種類で3つの段に分け、1段から3枚ずつ並べました。
押すと問題のPDFの4枚目が開きます。
- ① お金をかぞえよう(9枚・54問) 1枚6問。絵のお金を数えて、ぜんぶでいくらかを□に書きます
- ② ちょうどはらおう(9枚・36問) 1枚4問。さいふの中のお金から、ねだんをちょうど払うお金に○をつけ、使うまい数を書きます
- ③ おつりはいくら?(9枚・36問) 1枚4問。わくの中のお金で払ったときのおつりの金額と、おつりに返ってくるお金のまい数を書きます
- ④ りょうがえしよう(9枚・54問) 1枚6問。「100円玉1まいは10円玉何まい」のように、=の左と右が同じ金額になるまい数を書きます
段は次の3つです。
- 1円・10円・100円: 3種類の硬貨だけ。数える問題は、同じ硬貨をまとめて大きい順に並べています
- 1円から500円まで: 硬貨6種類。数える問題と払う問題には、5円玉・50円玉・500円玉のどれかが必ず入ります
- おさつも: 1000円札・5000円札・10000円札が入ります。子ども向けの紙では、数える金額もねだんも1万円までにしました
紙に書く字は、2年生までに習わない漢字をひらがなにしています(「金がく」「まい数」など)。お金にはじめてさわる子には、4つの節の1段だけを先に渡し、慣れたら2段に進めると、同じ形の問題で使うお金だけが増えていきます。
ちょうど払う問題は「いちばん少ないまい数」で答えを1つにする
さいふのお金でねだんをちょうど払う方法は、たいてい何通りもあります。たとえば60円を、50円玉1まいと10円玉1まいで払うことも、10円玉6まいで払うこともできます。どちらもまちがいではないので、「払えたらよい」とすると答えが1つに決まらず、答えの紙と見比べられません。
そこで②の紙には「つかうお金の まい数が いちばん少なく なるように」と刷り、いちばん少ないまい数の払い方が1通りしかない問題だけを載せました。13枚目の問3は、さいふに500円玉・100円玉・50円玉・10円玉・5円玉2まい・1円玉が入っていて、ねだんは70円です。50円玉1まい・10円玉1まい・5円玉2まいの4まいが答えで、4まいより少なく払う方法も、4まいで払う別の方法もありません。
さいふには、使わないお金がいつも2まい以上残るようにしています。全部に○をつければ終わる問題にしないためです。
おつりの問題の読み方
③の紙は、左にねだん、まん中のわくに払ったお金、右に「おつりは □円」があり、下の段におつりで返ってくるお金が並んでいます。下の段に並ぶのは、払ったお金より小さいお金だけです。500円玉で払った問題なら、100円玉・50円玉・10円玉・5円玉・1円玉が並びます。
22枚目の問2は、500円玉1まいで423円のものを買う問題です。おつりは77円で、返ってくるお金は50円玉1まい・10円玉2まい・5円玉1まい・1円玉2まいの6まいになります。100円玉は0まいなので、答えの紙では□に0が入っています。
お店で返ってくるおつりも、ふつうはこのいちばん少ないまい数の組です。大きいお金から順に、使えるだけ使っていくと、この組になります。
1円から999円まで、硬貨は何まいで払えるか
1円から999円までの999通りの金額を、硬貨だけでいちばん少ないまい数で払うと、何まいになるかを全部数えました。
| いちばん少ないまい数 | その枚数になる金額の数 | いちばん小さい金額 | いちばん大きい金額 |
|---|---|---|---|
| 1まい | 6 | 1円 | 500円 |
| 2まい | 18 | 2円 | 600円 |
| 3まい | 38 | 3円 | 700円 |
| 4まい | 66 | 4円 | 800円 |
| 5まい | 99 | 9円 | 900円 |
| 6まい | 128 | 19円 | 950円 |
| 7まい | 144 | 29円 | 960円 |
| 8まい | 144 | 39円 | 970円 |
| 9まい | 128 | 49円 | 980円 |
| 10まい | 99 | 99円 | 990円 |
| 11まい | 66 | 199円 | 995円 |
| 12まい | 38 | 299円 | 996円 |
| 13まい | 18 | 399円 | 997円 |
| 14まい | 6 | 499円 | 998円 |
| 15まい | 1 | 999円 | 999円 |
いちばん多いのは7まいと8まいで、144通りずつです。15まいかかるのは999円だけで、500円玉1まい・100円玉4まい・50円玉1まい・10円玉4まい・5円玉1まい・1円玉4まいになります。
表の読み方のこつは、1けたずつ見ることです。どのけたも、0〜4はその数のまい数、5は1まい(5のつくお金)、6〜9は「5のつくお金1まい+のこり」になるので、9のけたがいちばん多くかかります。5まいのいちばん小さい金額が9円(5円玉1まい・1円玉4まい)なのも、このためです。999通りのどの金額も、いちばん少ないまい数の払い方は1通りしかありません。
大きな字の版(高齢者向け)
本編とは別の問題で、数える・ちょうど払う・おつりの3つを4枚ずつ、1枚3問にした12枚です。段は、硬貨だけの段とお札もまぜた段の2つで、両替の紙は入れていません。字はいちばん小さいところでも14ptで、硬貨の絵は子ども向けの紙より大きく描いています。
本人に渡す前に、配る人が1枚目を一緒に読むと、○をつける問題(②)と□に書く問題(①・③)の違いがすぐ伝わります。買い物の場面を文章で出す計算がよければ、買い物・お金の計算のプリントもあります。こちらは「合わせていくら」「のこりはいくら」を文章で聞く紙で、お金の絵は出てきません。
特別支援学級や家庭で使うとき
特別支援学級や家庭でお金の学習に使うときも、同じ紙をそのまま使えます。進め方の一例です。
- 1段の①から始めて、100円玉・10円玉・1円玉の順に数える
- 本物の硬貨を机に並べて、紙の絵と同じ並びを作ってから数える
- ②と③は、本物のお金で払ってみてから、紙に○やまい数を書く
- 1回に渡すのは1枚にして、答えの紙で大人が確かめてから次の1枚に進む
1枚の問題の数は節ごとに決まっていて、①と④は6問、②と③は4問です。②と③は1問に書くことが多いので、時間がかかるようなら問1と問2だけで区切ってもかまいません。
お金の絵を本物に似せていない理由
本物のお金とまぎらわしい物を作ったり売ったりすることは、通貨及証券模造取締法で禁じられています。財務省は、紙幣や硬貨の写真やイラストを印刷物に使ってよいかという問いに、「日本銀行券や貨幣をデザイン化したものや、その一部又は全部を商品や印刷物などに使用する場合も同法に抵触する可能性があります」と答え、図柄の模擬の程度・大きさ・材質・「見本」の文字・斜線の有無などから総合的に判断されるとしています(財務省「紙幣や硬貨の写真やイラストを印刷物に使ってもいいですか」、2026年10月17日確認)。造幣局も、具体的な大きさの基準はないと案内しています(造幣局「よくあるご質問(貨幣)」、同日確認)。
そこで、このプリントのお金の絵は、どの点でも本物から離れるように描きました。
- 硬貨は丸の中に数字と「円」を書いただけで、本物の図柄は描いていません。5円玉と50円玉は穴の丸を描いています
- 紙幣は角の丸い四角に「1000円」のように金額を書いただけです。左上に「見本」と刷っています
- どれも本物より小さく描いています。子ども向けの紙の硬貨は直径11〜14mm、紙幣は横27mm・縦16mmです。おつりの問題の下の、まい数を書く列の絵はもっと小さく、硬貨は直径10.5mm、紙幣は横19mm・縦11.2mmです。紙幣の縦と横の比も本物と変えています
- 色は灰色の濃さだけで、色は使っていません
- 切り取っておもちゃのお金として使う紙は作っていません
180問の答えをどう確かめたか
問題を作るプログラムは、作った問題ごとに、合計・払うお金とさいふの中身・おつり・両替の左右を作り方とは別の式で確かめます。公開の前の検査では、配るPDFからお金の絵と字を読み戻し、問題を作るプログラムを使わずに、さいふのお金で払える組み合わせを全部書き出す方法と、おつりのいちばん少ないまい数を1円ずつ積み上げて求める方法で、答えをもう一度数えています。上の表もこの検査が1円から999円まで数え直して、ページの表と同じかを見ています。
合計を10円ずらした紙、まい数の多い払い方に○をつけた紙、おつりを1円ずらした紙、解答の紙を1枚ずらした紙、紙幣の「見本」を消した紙、大きな字の版の字を12ptにした紙など、わざと壊した紙を作って、検査がそのどれでも止まることも確かめています。
関連するプリント
数を数える練習はすうじ、時刻の読み方は時計プリントにあります。小学生向けの学習プリントは学習プリントの一覧と小学生向けの一覧に、高齢者向けの紙は高齢者向けの一覧にまとめています。











