点の数より、線の長さが手ごたえを決める
点つなぎを選ぶとき、最初に目に入るのは「1〜30」「1〜100」という点の数です。けれど鉛筆を持ったときの感じを左右しているのは、線1本がどれだけ長いかのほうです。
このページの10枚は、どれも点が30個です。紙の下に「さいごは 1 にもどります」と刷ってあるので、30から1へ戻る線まで含めて1枚に30本を引きます。1枚ごとの線の平均は13.2mmから22.6mmまで開いていて、10枚を通すと平均17.9mmです。
押すと問題のPDFの4枚目が開きます。
点を増やすと、同じ紙に収めるぶん線は短くなります。1〜100の10枚は線1本が平均5.9mm、1〜200の10枚は平均3.9mmです。点が増えるほど細かい絵を描けますが、1本ずつの鉛筆の動きはそのぶん小さくなります。 点つなぎを初めて渡す相手には、点の少ないこのページから始めるのが無理のない順番です。
10枚の絵と、1枚ごとの違い
10枚の絵はすべて別のものです。さくら、ふじさん、ふうせん、ぼうし、ちょうちょ、チューリップ、ほし、ヨット、さかな、クリスマスツリー。同じ絵の番号だけを変えて2枚入れることはしていません。
絵が変わると線の長さも変わります。1枚の平均がいちばん長いのはちょうちょ(平均22.6mm)で、いちばん短いのはふじさん(平均13.2mm)です。羽を大きく広げたちょうちょは、紙の上での輪郭がそれだけ長くなります。
線の長さが1本もずれない1枚もあります。 ほしは30本すべてが18.6mmです。平均も、いちばん短い線も同じ値になっています。
反対に、長い線と短い線が混ざるのがヨットです。1枚の平均は16.2mmありますが、いちばん短い線は7.8mmで、10枚の中でもっとも短い線はこの1枚にあります。
どの1枚から渡すか
線を引く動きそのものに慣れてもらいたいなら、長さのそろったほしが向いています。どこを引いても同じ距離なので、1本ごとに手の動きを変える必要がありません。
少し変化をつけたいときは、ちょうちょやチューリップのように平均の長い絵で大きく手を動かしてから、ヨットやさかなのように短い線を含む絵へ進めます。さかなのいちばん短い線は9.7mmです。
季節の行事に合わせて1枚だけ抜いて使うこともできます。春ならさくらかチューリップ、12月ならクリスマスツリーです。
番号の大きさと、渡す相手
このページは一般向けの版面で、点の横の番号は10ptで刷っています。点つなぎに慣れた子どもや大人が、ひとりで解くことを想定した大きさです。
離れた位置から番号を読みたい方や、細かい字が見えにくい方に配る場合は、高齢者向けの点つなぎを使ってください。高齢者向けの点つなぎは、同じ30点でも番号を16ptにして、点どうしを6mm以上あけた版面です。配る場面に合わせて、デイサービス向け・介護レク向け・機能訓練向けも分けて用意しています。
小さな子どもには、点をさらに減らした幼児の点つなぎがあります。
この点つなぎはどう作っているか
絵は、輪郭を座標で描いたデータから作っています。その輪郭の線の上に、30個の点を同じ間隔で置きます。間隔がばらつくと、結んだ線が元の形から離れるためです。
ただ、等間隔に置くだけでは、星の先や屋根のようなかどの途中に点が落ち、角が丸く削られてしまいます。そこで間隔は変えずに、どこから数え始めるかだけをずらして、かどに点が乗るようにしています。ほしの30本がそろって同じ長さになるのは、星の10個のかどすべてに点が乗り、辺1本あたりにちょうど3本ずつ線が入るからです。
できあがった点の並びは、線どうしが交差していないか、元の輪郭から離れすぎていないかを、点を置くプログラムとは別に作ったプログラムで確かめてから紙にしています。この10枚は10回作って10回とも通りました。輪郭の作り方や確かめ方は問題・線画の作り方にまとめています。








