配る前に知っておくこと
このページのPDFは10枚・39個です。1〜9枚目が練習の紙、10枚目が一覧表です。早口言葉には正解の紙がないので、PDFは1本だけです。
練習の紙には、1個ごとに次のものが載っています。
- 番号と、大きな字の文
- 漢字を含む文の読み仮名(ひらがな)
- 口の動かし方の目安(その音をどこで出すかの短い説明)
- 「ゆっくり」「ふつう」「はやく」のチェック欄
声に出して、ゆっくり、ふつう、はやくの順に言ってみて、言えたらチェックを入れます。はやく言うほど言い間違えやすいので、つかえたらゆっくりに戻します。
押すと練習プリントと表のPDFの4枚目が開きます。
3つの段
- やさしい(1〜12番・12個): 3枚、1枚に4個、文の字は24pt。ひらがなの文で、言葉の切れ目に空白を入れてあります。1番の「生麦生米生卵」だけは漢字の文で、読み仮名の行が付きます
- ふつう(13〜27番・15個): 3枚、1枚に5個、文の字は20pt。漢字まじりの文で、すべてに読み仮名が付きます
- むずかしい(28〜39番・12個): 3枚、1枚に4個、文の字は18pt。長めの文や、数の読み方が途中で変わる文を入れています。いちばん長い30番は、読点も含めて30字です
一覧表(10枚目)の文の字は10ptです。全体を見渡して、どれを練習するか選ぶための紙で、読み仮名は付けていません。
早口言葉の一覧(39個)
紙に載せた順です。漢字を含む文には、読みを( )に書きました。「※」は、昔から言われる文です。
やさしい
- 生麦生米生卵(なまむぎなまごめなまたまご) ※昔から言われる文
- かえるが かいた かえるの え
- まるい まどから まめを まく
- たぬきが たいこを たたいて たのしい
- すいかの たねを すこし すてた
- ながい なわを なんども なげた
- こいぬが こっそり こたつに こもる
- ちゃいろい ちいさい ちょうちょ
- はるの はなばたけ はなが はらはら
- ぱんを ぱくぱく ぱっと たべた
- さるが さかなを さがして さわぐ
- のりを のばして のこりを のせた
ふつう
- 隣の客はよく柿食う客だ(となりのきゃくはよくかきくうきゃくだ) ※昔から言われる文
- 赤巻紙、青巻紙、黄巻紙(あかまきがみあおまきがみきまきがみ) ※昔から言われる文
- 東京特許許可局(とうきょうとっきょきょかきょく) ※昔から言われる文
- 武具馬具、武具馬具、三武具馬具、合わせて武具馬具六武具馬具(ぶぐばぐぶぐばぐみぶぐばぐあわせてぶぐばぐむぶぐばぐ) ※昔から言われる文
- 菊栗、菊栗、三菊栗、合わせて菊栗六菊栗(きくくりきくくりみきくくりあわせてきくくりむきくくり) ※昔から言われる文
- 今日の急行は急に止まる(きょうのきゅうこうはきゅうにとまる)
- 古い切符を切って切り抜いた(ふるいきっぷをきってきりぬいた)
- この竹竿は古い竹竿か新しい竹竿か(このたけざおはふるいたけざおかあたらしいたけざおか)
- 三月三日に桃の節句の桃を三つ飾る(さんがつみっかにもものせっくのももをみっつかざる)
- 雨上がりの屋根の雨だれを数えた(あめあがりのやねのあまだれをかぞえた)
- 冷えた麦茶を二杯お代わりした(ひえたむぎちゃをにはいおかわりした)
- 歌い手が歌う歌は新しい歌だ(うたいてがうたううたはあたらしいうただ)
- お茶を注ぐ人がお茶を二杯注ぐ(おちゃをそそぐひとがおちゃをにはいそそぐ)
- 箸を橋の端に置いた(はしをはしのはしにおいた)
- 青いバラと赤いバラと白いバラ(あおいばらとあかいばらとしろいばら)
むずかしい
- 坊主が屏風に上手に坊主の絵を描いた(ぼうずがびょうぶにじょうずにぼうずのえをかいた) ※昔から言われる文
- 親も嘉兵衛、子も嘉兵衛、親嘉兵衛子嘉兵衛、子嘉兵衛親嘉兵衛(おやもかへえこもかへえおやかへえこかへえこかへえおやかへえ) ※昔から言われる文
- 向こうの胡麻殻は荏の胡麻殻か真胡麻殻か、あれこそ本の真胡麻殻(むこうのごまがらはえのごまがらかまごまがらかあれこそほんのまごまがら) ※昔から言われる文
- 青竹茶筅でお茶ちゃと立ちゃ(あおだけちゃせんでおちゃちゃとたちゃ) ※昔から言われる文
- 社内の照会書を昨日少し修正した(しゃないのしょうかいしょをきのうすこししゅうせいした)
- 六百六十六匹の蛙が泳いだ(ろっぴゃくろくじゅうろっぴきのかえるがおよいだ)
- 出張の手土産に茶筒と急須と茶碗(しゅっちょうのてみやげにちゃづつときゅうすとちゃわん)
- 魚屋で買った新鮮な鮭を少し生姜で煮た(さかなやでかったしんせんなさけをすこししょうがでにた)
- 引き出しの引き手を引き抜くと引っかかる(ひきだしのひきてをひきぬくとひっかかる)
- 手に取ったとたんに取っ手が取れた(てにとったとたんにとってがとれた)
- 小さな小鳥が小さな小石を小さく蹴った(ちいさなことりがちいさなこいしをちいさくけった)
- 早朝の草原の草を急いで刈る(そうちょうのそうげんのくさをいそいでかる)
子供と使うときの進め方
やさしい段から始めます。ひらがなの文なので、読める子は自分で読み、読めない子は大人が読んだあとについて言います。文の字は24ptで、1枚に4個です。
ひとりずつ順番に言い、つかえたら次の人に代わる、という遊び方もできます。このときも、はやく言うことより、最後まで言い切ることを先にします。
漢字を含む文には、読み仮名の行が付いています。ふつう・むずかしいの段に進むときは、読み仮名を目で追いながら、先に大人がゆっくり読んで見せると、つかえる場所が分かります。
学年ごとの紙ではありません。どの段から始めるかは、読める漢字と、言い慣れた様子で決めてください。
高齢者と使うときの進め方
練習の紙の文の字は18pt・20pt・24ptです。いちばん小さいむずかしい段でも18ptです。一覧表は10ptと小さいので、配るのは練習の紙にして、一覧表は進行する人が見る紙として使うのがおすすめです。
進め方は、まず全員で声をそろえて、ゆっくりで1回、ふつうで1回言います。そのあと、言えた文にチェックを入れます。ひとりで言う順番を作るより、声をそろえるほうが、つかえても場が止まりません。
漢字を含む文は、読み仮名の行を目で追いながら言えます。昔から言われる文は、ご存じの方もいるので、続きを言ってもらうのも使い方のひとつです。
口の動かし方の目安について
練習の紙には、39個すべてに「口の動かし方の目安」を1つずつ付けました。その音をどこで出すか、どこで息を止めるか、といった音の出し方の説明だけです。1番の例は次のとおりです。
「な・ま」が3回出てきます。「ま」は上下の唇を合わせる音なので、最初はゆっくり、唇を合わせてから開きます。
言えるようになること・滑舌がよくなることは約束していません。病気や障害のための訓練として作った紙でもありません。話しにくさが続くときは、医師や言語聴覚士などの専門家に相談してください。早口言葉で何かが治る・よくなる、とは言っていません。
昔から言われる文と、このサイトで作った文
昔から言われる文は10個です。日本語版Wikipediaの「早口言葉」に例として載っているもの(生麦生米生卵・東京特許許可局・隣の客はよく柿食う客だ・赤巻紙青巻紙黄巻紙・坊主が屏風に上手に坊主の絵を描いた)と、歌舞伎の口上「外郎売」の台詞(16・17・29・30・31番)です。どちらの出典にも、これらの文の作者や、いつできたかは書かれていないので、このページにも書きません。
外郎売の台詞は、写しによって表記が少し違います。このページでは、ルビ付きの全文を載せているページ(みんなの知識 ちょっと便利帳「外郎売の台詞」)の表記に合わせました。
残りの29個は、このサイトで作った文です。ほかのサイトの一覧を見て写したものではありません。ただし、短い文なので、偶然ほかの文と重なっていないとは言い切れません。
読み仮名の確かめ方
漢字を含む28個の読みは、形態素解析(SudachiPy)で文の読みを出して、紙に書いた読みと突き合わせました。「六百六十六匹」の「ろっぴゃく」「ろっぴき」や、「二杯」の「にはい」、外郎売の台詞の「三=み」「六=む」のように、機械の読みでは足りないところは、辞書や出典のルビで1つずつ確かめました。
配るPDFそのものからも、読み仮名の行を読み戻して、データと同じかを公開の前に確かめています。1個でも読み仮名が抜けていたり、同じ文が2回出ていたりすると、検査が止まる仕組みです。
ほかのページ
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