配る前に確かめること

機能訓練の場では、参加する人によって手を動かせる範囲や続けられる時間が違います。ここに書くのは使い方の説明で、効果を約束するものではありません。まず「今日はどの動きを練習したいか」を決めてから、次の見出しで種類を選んでください。

手の動き別に選ぶ

  • 丸をつける: 間違い探し(高齢者向けの紙・1枚に5か所)
  • 線を引く・なぞる: 点つなぎ、迷路、言葉プリント
  • 数字を書く: ナンプレ、計算プリント
  • かなを書く: ナンクロ

線を引く動きの練習をしたいときは、点つなぎと迷路のどちらでも構いませんが、点つなぎは1本の線が短く区切られていて、迷路はマスの中を続けて進む動きになります。短い動きを積み重ねたいか、長く続ける動きを練習したいかで選んでください。

機能訓練向けで何を変えたか

6種類とも、版面をそのまま縮小せず、それぞれ違う場所を実測で変えています。

種類変えている場所一般向け・高齢者向けとの差
点つなぎ点どうし9mm以上あけ・1枚の点は24個・番号16pt高齢者向けは6mm
迷路壁の線1.0mm・解答の道すじ3.2mmの太い線高齢者向けの解答線は2.5mm
ナンプレ1マス18.5mm角・手がかりを33個以上にして書き込むマスを減らした版一般向けは17mm
ナンクロ1マス19mm角・最初から開けてあるヒントを4個増やした版一般向けは16mm
計算プリントなぞる→○をつける→数字を書く、の3段を1束にしたセット一般向けは段階分けなし
言葉プリント書く字をすべてなぞり書きにした版—

間違い探しは機能訓練向けに分けず、高齢者向けの紙(絵を大きく・線を太くした版面)をそのまま使います。

迷路10枚は、正しい道の長さが29〜53マスと個々の問題で差があります。運筆の練習として使うときは、道が長めの1枚から始めると、線を引く時間を長く取れます。書く量そのものを抑えている計算プリント・ナンプレ・ナンクロ・言葉プリントの内訳は、それぞれの種類ごとのページにも実測をまとめています。

季節の場面が入っているもの

点つなぎは10枚のうち、もみじ・きのこ・みかづき・すいか・アイスクリーム・みかん・こま・ちょうちょの8枚が季節の形です(残り2枚のにんじん・いえは季節を問いません)。ナンプレ・計算プリント・言葉プリント・ナンクロには季節の題材は入っていません。 間違い探しで季節の場面を選びたいときは、題材を季節・行事・回想の場面に限った介護レク向けがあります。

何枚から配るか

束の枚数はどの種類も10枚です。1回で全部渡す必要はなく、その日に練習したい動きに合わせて枚数を選んでください。

配るときに気をつけたいこと

「機能が良くなります」「訓練の効果があります」といった説明はしていません。紙を渡すときは、その日にどの動きを練習するかを伝えるだけにしてください。前回より書く量を減らすときは、理由を伝えずに黙って渡さず、必要なら一言添えてください。