見る人がいることを前提にしている

幼児向けの紙は、字の説明そのものを大きくしていません。まだ字を読まない、あるいは読み始めの子どもが使う想定なので、隣に座った大人が「ここから線をつないでみようか」「これとこれ、どこが違うかな」と声に出して進める前提です。字を大きくする代わりに、絵の場面や線の動きを分かりやすくすることに手をかけています。

4つの紙で、それぞれ違う場所を簡単にしている

種類実測簡単にしている場所
点つなぎ20点・線1本の長さ平均24.34mm点と点の間を長く取り、つなぐ回数そのものを減らしています
迷路144マス・分かれ道7〜10か所盤の大きさは一般向けのかんたん(144マス・分かれ道9〜10か所)と同じで、壁の線を0.9mm(一般向けは0.5mm)に太くして、行き止まりに入っても戻りやすくしています
間違い探し5か所・いちばん小さい違いも2.11%以上絵の場面をはっきりさせることを優先しています。同じ場面をもう一度見せて、指で示しながら一緒に探すこともできます
運筆線43本・ガイドの点の直径3.0mm線をなぞる相手を、細い線ではなく太い点線にしています。10枚が直線から閉じた形の順に並び、はじめとおわりにしるしがあります

点つなぎは1本の線を引く動きが大きくなるので、鉛筆を大きく動かす練習になります。間違い探しは、渡してすぐに1人で完成させることを目的にしていません。

大人が読み上げて使う紙:なぞなぞ

上の4つは、手を動かして進める紙です。ことばで遊ぶ紙として、小学生向けなぞなぞの幼児の段(1〜5枚目・20問)があります。 問いとヒントはひらがなだけで、1枚4問・問いの字は20ptです。字を読めない子には大人が読み上げて使えます。答えの紙には「なぜその答えか」が一行ずつ書いてあります。

季節の場面があるもの

間違い探しは10場面のうち、お正月・ひなまつり・クリスマス・夏祭り・お花見・こたつ・海辺・花壇の8場面が季節や行事の場面で、残り2場面(商店街・昔のくらし)は季節を問いません。点つなぎは10枚のうち、クリスマスツリー・てぶくろ・チューリップ・きのこ・アイスクリームの5枚が季節の形です(残り5枚のふうせん・ことり・ふじさん・ハート・ほしは季節を問いません)。迷路には季節の題材は入っていません。

4つを比べて分かること

同じ幼児向けでも、簡単にしている場所は種類ごとに違います。点つなぎは点の間隔と回数、迷路は壁の太さ、間違い探しは絵の場面のはっきりさせ方、運筆はなぞる点線の太さと線の曲がり方の順です。字の大きさをそろえて全部を同じ方法で易しくするのではなく、種類の動き方に合わせて別の場所を変えている、というのがこの4つに共通する作り方です。

渡すときに気をつけたいこと

うまくできなかった1枚を、その場で「もう1回」と急がせないでください。同じ形・同じ場面をもう一度渡してもかまいません。点つなぎで線がずれても、つないだ形が分かればそれで十分です。答えの形と少し違っても、間違いとして直させる必要はありません。慣れてきたら、盤が大きく探す数・点の数が多い小学生向けの迷路・点つなぎ・間違い探しに進む段階として使えます。